

流浪の月
凪良ゆう 出版社/東京創元社 価格/¥814
最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。


小隊
砂川文次 出版社/文藝春秋 価格/¥836
ロシア軍が北海道に上陸。自衛隊の3尉・安達は敵を迎え撃つべく小隊を率いて任務につく。避難を拒む住民、届かない敵の情報、淡々と命令をこなす日々――。そんな安達の〝戦場〟は姿を現したロシア軍によって地獄と化す。軍事描写のあまりのリアルさに話題となり、専門家をも唸らせた『小隊』にデビュー作『戦場のレビヤタン』を合本して文庫化。「ブラックボックス」で第166回芥川賞を受賞、元自衛官という異色の経歴をもつ作家が放つ、 衝撃の戦争小説3篇。


死刑にいたる病
櫛木理宇 出版社/早川書房 価格/¥814
鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和(はいむらやまと)からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」地域で人気のあるパン屋の元店主にして、自分のよき理解者であった大和に頼まれ、事件の再調査を始めた雅也。その人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか大和に魅せられていき……一つ一つの選択が明らかにしていく残酷な真実とは。『チェインドッグ』を改題・文庫化。
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風に訊け 空也十番勝負 (七) | 佐伯泰英 | 文藝春秋 | ¥814 | |
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雪に撃つ | 佐々木譲 | 角川春樹事務所 | ¥770 | |
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決断の刻 | 堂場瞬一 | 東京創元社 | ¥858 | |
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野良犬の値段 上下 | 百田尚樹 | 幻冬舎 | ¥715 | |
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動乱の刑事 | 堂場瞬一 | 講談社 | ¥924 | |
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ただいま神様当番 | 青山美智子 | 宝島社 | ¥780 | |
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日雇い浪人生活録 金の妬心 (十三) | 上田秀人 | 角川春樹事務所 | ¥748 |