

一次元の挿し木
松下龍之介 出版社/宝島社 価格/¥900
ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく--。


関ケ原仁義 中
井原忠政 出版社/双葉社 価格/¥759
九死に一生を得た茂兵衛の傷も癒えたころ、会津征伐の陣触れが諸大名に下された。上杉景勝の戦支度を糺す家康の書状に、上杉家家老の直江兼続が無千万礼な返書を寄越したのだ。だが、江戸を経て会津に迫らんとした矢先に、石田三成挙兵の報が舞いこむ。家康はすぐさま北上を中止し、畿内にとって返して三成を討つことを決意する。茂兵衛率いる鉄砲百人組は、先鋒の福島正則、黒田長政の猛将たちとともに、東海道を西へと奔る。戦国足軽出世物語、風雲急を告げる第十六弾!


国宝 上・下
吉田修一 出版社/朝日新聞出版 価格/¥880
1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか? 朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。
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能面検事の死闘 | 中山七里 | 光文社 | ¥792 | |
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数学の女王 | 伏尾美紀 | 講談社 | ¥935 | |
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青い壷 | 有吉佐和子 | 文藝春秋 | ¥847 | |
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天久翼の読心カルテ 2 | 知念実希人 | 実業之日本社 | ¥913 | |
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いけない 2 | 道尾秀介 | 文藝春秋 | ¥803 | |
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くますけと一緒に 新装版 | 新井素子 | 中央公論新社 | ¥968 | |
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ハヤブサ消防団 | 池井戸潤 | 集英社 | ¥1,320 |